ペアローンとは?
2022年01月20日
ペアローンとは?マイホームを購入できるローンの一種を徹底解説します
高価な買い物であるマイホームは、手持ちの資金だけではとうてい足りないことが多く、何らかの融資を受けるのが通例です。
その際に使われる住宅ローンには近年さまざまな種類があり、ペアローンが使われることもあります。
ここでは、このペアローンの知っておきたい特徴についてご紹介します。
マイホーム購入に使われるペアローンのメリットとデメリットとは
まずは、ペアローンのメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
ペアローンを利用すると、夫婦や親子などの2人でマイホームの購入資金をそれぞれ借入できるので、1人で借りるときよりも高額な資金を得られます。
借入契約を実際に2人分結ぶので、住宅ローン控除をそれぞれ受けることも可能です。
さらに、融資を受けて2人がそれぞれ支払った金額に応じて、マイホームの所有権を各自が得られ、住居を公平に持ち合える点もメリットです。
デメリット
ペアローンにより2人で融資を受けると、必要書類や手数料がそれぞれで発生し、出費や手間が通常の2倍かかります。
そのあと、ローンの返済を2人が各自でしなければならず、どちらかが滞納した際の、夫婦間や親子間での援助が容易ではありません。
援助しようにも自身の支払いで余裕がなく、なかなか助けられないのです。
さらに、夫婦でペアローンを組むと、離婚した際に家の扱い方を巡ってよく揉めます。
夫婦各自が所有権を持つ家の扱いは2人で意見を一致させる必要があり、感情的に対立しやすい離婚時には手続きが非常に煩雑です。
収入合算型ローンとの違い
夫婦などの収入を合わせた状態で融資を受ける収入合算型ローンは、ペアローンと違って借入契約はあくまで1つです。
それゆえに住宅ローン控除は契約者1人分しか受けられないものの、融資を受ける際の手数料や必要書類が2倍かかることもありません。
このように契約数に違いがあるので、よくご確認ください。
マイホームをペアローンで購入する際に押さえたい注意点とは
ご紹介したように、ペアローンはメリットがある一方でデメリットも小さくなく、実際に契約する前には十分に注意しなければなりません。
特に、滞納時に家族からの援助を受けづらいことや、夫婦間で利用した際に離婚時の手続きが煩雑なことなどは、対策を講じておくのがおすすめです。
たとえば2人揃って資金を返し切れるよう、毎月の返済額にはある程度の余裕を持たせておく、10年程度の短期の借入に留めるなどするとよいです。
離婚時に備え、その住宅を売る、賃貸物件にする、どちらかが引き取るなどの方針を決め、書面にまとめておくのもよいでしょう。
このような計画性を持たずに契約し、後悔しないようにご注意ください。
まとめ
ペアローンは夫婦などが各自で融資を受けられ、より高額な資金を得られるものの、滞納時に返済の援助が難しいなどの一面もあります。
利用する前にはデメリットもしっかり確認したうえで、メリットをしっかりと活かせるように利用してください。
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