知っておきたい日影規制の内容と注意点とは
2021年05月01日
不動産購入前に知っておきたい日影規制の内容と注意点とは?
念願のマイホームを建てる際には、さまざまなこだわりを反映させたいところです。
しかし、実は住宅を建てる際にはいくつかの法律上の規制をうけ、なかでも「日影規制」は覚えておかなくてはならない規制のうちの一つです。
今回は、不動産の購入を検討される方に向けて「日影規制」についてご紹介します。
不動産購入前に知っておきたい日影規制とは?
「日影規制」とは、建築基準法の中で定められた規制の一つです。
住宅地の日照を確保する目的で、一年で最も影が長くなる冬至の日を基準とし、まったく日が当たらなくなることがないように建物の高さを規制しています。
日影規制の内容は一律ではなく、地形などの環境や土地利用の状況をより正確に反映させるため、各地方公共団体や自治体によって具体的に定められています。
その内容は建物の建つ土地の用途地域、建造物の高さの2点から決定され、影が落ちる時間の上限を定める内容であることが一般的です。
たとえば、ある戸建て住宅にかかる日影規制は「3時間、2時間、1.5m」と表され、これは次のような規制内容を表します。
●敷地境界から5m以内の隣接する土地に、日中3時間以上影があたってしまうような高さの建物を建ててはいけない
●敷地境界から10m以内の隣接する土地に、日中2時間以上かげがあたってしまうような高さの建物を建ててはいけない
●なお、地上から1.5mの高さで影ができているかどうか測定する
日影規制の観点から考える不動産購入時の注意点とは?
住宅を購入する際には、まず日影規制の特徴を抑えておくことが重要です。
日影規制は、住宅街の日照状態を確保する目的があるものですが、この規制が守られているからと言って、必ずしも常に日照が確保されているわけではありません。
あくまで規制は日影になる時間の上限を設定しているにすぎず、最大で上限となる時間までは日影になってしまう可能性がある、という事を考慮する必要があるでしょう。
不動産を購入する際には、購入予定の建物が日影規制の条件を満たしているか、ということに加えて、隣接する土地の使用状況や、どんな建物が建つ可能性があるか、まで検討しておくと安心です。
また、日影規制は建物の日照を確保するための規制であるため、道路や水路などと隣接している場所では、規制が緩和されるケースもあります。
まとめ
今回は、不動産の購入を検討される方に向けて、「日影規制について」「不動産を購入するうえでの注意点」についてご紹介しました。
日照は、洗濯物の乾きや精神面への影響など、暮らしの快適さを決定する重要な要素の一つです。
十分に日照があるかどうか、物件だけでなく周囲の環境や将来的な展望はどうか、などまで検討した上で、不動産を購入することをおすすめします。
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