不動産売却時ホームインスペクションとは?
2020年12月01日
不動産の売却をお考えの方であれば、ホームインスペクションという言葉をよく耳にするのではないでしょうか。
実はホームインスペクションは、不動産売却において大事なポイントです。
そこで今回は、ホームインスペクションの概要や流れなどの実施内容、メリット・デメリットについてご紹介したいと思います。
ホームインスペクションとは
ホームインスペクションの概要と目的
ホームインスペクションとは、「住宅診断」のことを意味します。
住宅に精通したホームインスペクターと呼ばれる有資格者の「住宅診断士」が、住宅の劣化状況や欠陥の有無、改修すべき箇所や時期などの住宅の状態を調査し、それらにかかる費用を算出してアドバイスを行うことです。
不動産売却時のホームインスペクション実施は義務化されていませんが、2018年より、過去にインスペクションを受けた履歴があるかどうかを「確認すること」が義務化されています。
ホームインスペクション実施の流れ
実際にホームインスペクションを実施する際の流れは次のように行われます。
国土交通省が策定しているガイドラインに基づき、基礎、柱・梁、屋根・天井、土台・床、バルコニー、外壁・内壁、小屋組等において、構造的なひび割れ、傾き、漏れや腐食の有無などの劣化状況をホームインスペクターが目視や計測で診断します。
所要時間は建物面積が約30坪のホームインスペクションで2~3時間と言われており、診断終了後の説明ののち、約1~2週間で正式な書類を受領する流れになります。
費用の目安は地域差もありますが、5万~10万円くらいです。
ホームインスペクションのメリット・デメリットとは
不動産売却時にホームインスペクションを受けることのメリット・デメリットや注意点には、次のような事柄が挙げられます。
メリット
●購入者に対して「性能保証」を示せるので、安心感と信頼感を与えることができ、他の物件と差別化を図れる。
●ホームインスペクションの書面により、売却後のトラブルを未然に防げる。
●広い意味では中古物件の流通活性化の一助となる。
デメリット・注意点
●費用負担が発生する。
●引き渡しまでの時間が余分にかかる。
●インスペクターによって技量の差が生じることもある。
まとめ
不動産売却時のホームインスペクションについてご紹介しました。
売却にあたって購入者へ安心や信頼を書面で示せる点は、大きなメリットと感じますね。
メリット・デメリットを把握した上で、適切に利用の可否を検討してはいかがでしょうか。
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